遺品整理を自分たちで行うのが難しい場合は、業者に頼む方も多いですね。遺族では時間がかかる不用品の廃棄や清掃までさまざまなサービスが揃っていますが、遺品の中には多彩な種類のものがあり中には処分できないものもあります。その場合は遺族の出番となりますが、どのようなものが整理でき、どれはできないのか事前に知っておくと便利ですね。できないものについては一般的な処分方法も開設いたしますので、早速みていきましょう。

遺品整理できるもの

衣料品から大型家具、家電や粗大ゴミなどたいていのものは任せてOKです。処分だけでなく、使える家電などであれば買取してもらえる例もあり、処分費用が抑えられるのも魅力の1つといえるでしょう。買取だけでなく、清掃サービスが付けられる場合や依頼主不在でも作業可能など業者によって特徴が異なります。費用や口コミと合わせて確認しておくとより満足度の高い遺品整理となるでしょう。

遺品整理できないもの

整理できないものや、その処分方法についてみていきましょう。

遺言状

材質的には紙であり、それほど大きいものではないので処分は簡単と思われがちですが、なかったことにはできません。無効の場合であっても、弁護士など専門の機関で相談することをおすすめします。また、遺言状だけでなく、タンス貯金が見つかることもしばしばです。少額の場合は葬儀代の足しにするのもいいですが、高額であれば相続財産であるとみなされ税金の対象になるため注意が必要です。

仏壇や神棚

特に故人がお年寄りだった場合、仏壇がある確率が高いですね。以前は受け継がれていましたが、昨今の住宅事情もあり遺族の中でも引き取り手がなく処分を希望される場合も多々あります。しかし、宗教関連のものは業者では処分しづらいものの1つ。そのため、自分でお焚きあげを手配したり、お焚きあげの手配を代行してくれる処分業者に依頼するなど対策を講じる必要があります。

医療機器

自宅で最後を迎えた方に多いのが医療機器や医療器具です。特にインスリン用などの注射針は医療用廃棄物としての処分が必要で、産廃業者が扱う一般廃棄物とは異なる扱いとなります。そのため、かかりつけの医師などにお願いするという形で処分をします。もし、遠方である場合や、病院を特定できなければ市役所など行政機関へ相談しましょう。

危険物

冬用の灯油や、普段の生活で使っていたLPガスなども処分が難しいものの1つです。というのも、どれも危険物であり扱うには資格が必要です。灯油であればガソリンスタンドや灯油販売所で引き受けることも可能です。扱いには慣れており、新しい場合は買取に応じでくれる業者もあります。ただし、店舗によっては処分は有料となりますので、事前に確認しておきましょう。LPガスについては、販売店に解約手続きを依頼することとなりますが、新築から15年以内で、配管などを無償賞与されている場合は違約金などが発生します。契約についてもよく確認する必要があるでしょう。

たいていのものは処分可能

不用品から粗大ゴミまでたいていのものは処分可能ですが、遺言にまつわるもの、宗教関係、専門家の処分が必要なものについては対応できないケースもみられます。しかし、弁護士への相談や、お焚きあげの依頼もインターネットを使えば簡単にできてしまう世の中です。携帯端末からも検索できますので、空き時間に自分のペースで遺品整理していくこともできますよ。自分の生活を維持し、負担や手間を減らしても故人を偲ぶことは可能です。納得のいく形で遺品整理ができるよう情報収集することも大切!故人も遺族の負担が重くなることは望んでいないでしょう。